ハウステンボス歌劇団:チーム花、ただ今絶賛公演中のMOVIN' ON!~ほんの少しの勇気をもって~

これは二つの物語からなるオムニバス形式のミュージカル、そしてレビューショーがプラスされた内容盛り沢山の公演です。
直ぐにはご覧になれない県外のお友達から、公演についても教えて下さい!との要望もありますので紹介させて頂きますね。
人は困難に出会ったときに、ほんの少しの勇気と、支えてくれる愛に感謝をもっていれば必ず乗り越えられる!…の思いがテーマの公演です。
オープニングは、最初の一歩を踏み出そう!の歌で始まります。

次に、学校の音楽室でのシーンでは伊織様が演じる、どうしても声が変な男の子が他の生徒達からいじめられるのですが、音楽の化身たちが勇気づけに集まってきてくれます。






さっきまでいじめていた生徒達も、ほんの少しの勇気を出して、「さっきはごめん、ごめんなさい!」と言いに来てくれるのです。
音楽の化身たちと生徒達全員が歌う~勇気が力になる~の歌詞がとても素敵で音楽のパワーを感じます。
次のシーンはメアリーとリチャードの悲恋の物語です。病で死を目前にしたメアリーを想い、リチャードが一度は音楽の道を諦めたけれど、メアリーのために勇気を振りしぼりサックスを演奏するのです。リチャードが奏でるSMILEの曲はとても涙なくしては見れないシーンです。



リチャードが歌います。
『SMILE 君がくれた愛と勇気で、何も迷わない、誓おう!』

そしてフィナーレでは数々のスタンダードメドレーとテーマソングにのせて、歌い踊り魅せてくれます!



MOVIN' ON! は何度見ても飽きることのない、伊織様率いるチーム花のステージです。
いつも伊織様がおっしゃっていることは、毎回のステージは生の公演なので、その時々で違います…と。
そうなのです。先日見ているときに、ほんの一瞬のハプニングがあり驚きと共にとても感動しました。
それは、伊織様演じるチャーリーと音楽の化身とのダンスの中で、伊織様と女役さんが手をほどく際に、ちょっとした弾みで女役さんがステージ上でバタンと転んでしまったのです。
靴も脱げてしまい、見ていた私もそんなシーンは初めてだったので、思わずあっ!と声を出してしまったのですが、その後の皆さんの対応に感動しました。
伊織様はとっさに、転んだ女役さんにステージ上できちんと「ごめんなさい!」と謝られたのです。
そしてその後、いつもなら椅子の上に立つのですが、そのときには椅子に上らないで場面をつとめられました。
女役さんは急いで立ち上がり靴を履くのですが、その間は隣りの女役さんがスーッと前に出て踊ってくれていました。ハプニングにも丁寧に対応するチームの皆さんの姿に、私は感動して涙が出てしまいました。
*ステージ写真は、パンフレットより頂きました。
公演の後、出待ちのところで伊織様に「ハプニングにびっくりしましたが、暖かい対応に涙が出ました!至近距離で皆さんが交差して踊るときは本当に大変なんですね!」とお伝えすると、伊織様が「今日は驚かせてしまいましたね! そうなんですよ、(笑いながら)命がけなんですよ!」と言って下さいました。

この“命がけ”の言葉に私が思い出すのは、昨年の24時間TVチャリティー番組内で羽生君が「命を削ってでも復興支援をやっていきます!」と言っていた言葉がずっと頭から離れなくて、命を削って欲しくはないと思っていたのです。

でもそうではなくて、演じる方々は毎回のステージを真剣に、一生懸命にやっているということなのだ。だからこそ、見る人の心に何度でも響くのだということが分かりました。